これまでに8億8千万枚を発行。今も流通しているのは沖縄を中心に1億1千万枚にとどまる。残りは日銀の金庫で眠っているという。6年前からは印刷もされていない。たんすの奥にしまい込んでいる人もおられよう
使い勝手が悪いこともあるようだ。利用できない自動販売機が多い。五千円札と間違えたという笑えない話も聞いた。20ドルや20ポンド、200フランなど外国では広く使われる「2」の付く札。「1」と「5」になじんできた日本人の肌に合わないのかもしれない
二千円札発行が始まった時の首相は森喜朗氏。失言が相次いで支持率を下げ、1けたまで落ち込んだ。就任1年で辞任した森氏を含めて6人の首相が交代。とりわけ小泉純一郎氏が退陣してからは、入れ代わり立ち代わりが激しい
「42年ぶりの新しい額面の紙幣」。当初のふれこみと裏腹に二千円札が消えゆく日も遠くなさそうだ。こちらも「16年ぶりの政権交代」という鳴り物入りで登場した民主党政権。2人目となる菅直人首相にすれば、二千円札の二の舞いはごめんだろう。
天風録 中国新聞 2010年7月19日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録