2010年07月23日

「ゲリラ豪雨」雷雨が起きやすい状態は続くという。まだまだ気は抜けない・・・ 天風録 八葉蓮華

 「屋根の上より、おけにてうつすがごとく」。今から214年前の寛政8年7月、現在の広島県安芸太田町一帯が集中豪雨に見舞われた。そのすさまじさを、手に取るように地元の古文書が伝えている

 潰(つえ)と呼ばれた土石流や洪水に、太田川沿いのあちこちの集落がのみ込まれた。近郷も含めた犠牲者は60人以上に及んだという。古文書に記された降り方から専門家が推定したところ、1時間50ミリを超える激しさだったようだ

 おととい多くの土石流を発生させた庄原市の豪雨も、それに勝るとも劣るまい。夕方のわずか3時間に集中。観測史上最大の時間雨量64ミリを記録した。日中は晴れ間がのぞいていたと聞く。同じ市内で全く降っていない地域もあった。典型的なゲリラ豪雨だろう

 救助された住民が語っている。「夕飯を作っていたら雷が鳴り、大雨が降り始めた。気付かないうちに家の中に水が…」。記録的な豪雨には雷がつきもの。お天気博士の倉嶋厚さんによれば「梅雨どきは一鳴り50ミリ」という予報官の言い伝えもあるそうだ。今回も例外ではなかった

 きのう、中国地方はようやく梅雨が明けた。といっても太平洋高気圧の縁に沿って暖かく湿った空気が入り、所によって雷雨が起きやすい状態は続くという。まだまだ気は抜けない。

 天風録 中国新聞 2010年7月18日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:29| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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