潰(つえ)と呼ばれた土石流や洪水に、太田川沿いのあちこちの集落がのみ込まれた。近郷も含めた犠牲者は60人以上に及んだという。古文書に記された降り方から専門家が推定したところ、1時間50ミリを超える激しさだったようだ
おととい多くの土石流を発生させた庄原市の豪雨も、それに勝るとも劣るまい。夕方のわずか3時間に集中。観測史上最大の時間雨量64ミリを記録した。日中は晴れ間がのぞいていたと聞く。同じ市内で全く降っていない地域もあった。典型的なゲリラ豪雨だろう
救助された住民が語っている。「夕飯を作っていたら雷が鳴り、大雨が降り始めた。気付かないうちに家の中に水が…」。記録的な豪雨には雷がつきもの。お天気博士の倉嶋厚さんによれば「梅雨どきは一鳴り50ミリ」という予報官の言い伝えもあるそうだ。今回も例外ではなかった
きのう、中国地方はようやく梅雨が明けた。といっても太平洋高気圧の縁に沿って暖かく湿った空気が入り、所によって雷雨が起きやすい状態は続くという。まだまだ気は抜けない。
天風録 中国新聞 2010年7月18日
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