2010年07月22日

尾道と倉敷の間「福山発」の映画づくり、現地ロケもふんだんに・・・ 天風録 八葉蓮華

 「どこにある街ですか」。福山市出身の作家島田荘司さんは古里を聞かれるたび、悔しさをかみしめていたという。人口46万人余を数える中核市。尾道と倉敷の間と説明して、やっと分かった顔をされることも珍しくない

 もどかしさを吹き飛ばそうとばかり、「福山発」の映画づくりが佳境に入っている。長崎俊一監督の「少女たちの羅針盤」。市が3年前に創設した「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の初回優秀作品の映画化である

 選者の島田さんが受賞作に加えたのも「これなら映画に」との思いがあったらしい。そんな熱意が映画プロデューサーの佐倉寛二郎さんや美術監督の部谷京子さんらを動かし、全国デビューのチャンスをつかんだ

 それだけに来春公開を目指す映画は、福山での現地ロケもふんだんに。間近に城を望む新幹線ホームの撮影を手始めに今月いっぱい、早朝から深夜までカメラを回す。夕暮れの公園に、夜の商店街に、響く「カット」の声にわくわくする市民も多かろう

 映画に出演するエキストラをはじめ、官民を挙げて盛り上げる態勢も整えている。「心を揺さぶる傑作」と島田さんは太鼓判を押す。最近は「鞆のある福山」として知名度も上昇中。映画の大ヒットで街の存在感がさらに高まれば…。

 天風録 中国新聞 2010年7月17日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:07| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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