2010年07月04日

大相撲の名古屋場所、モラルの管理さえできない、処分で体質が変わる保証もない・・・ 天風録 八葉蓮華

 名古屋の夏はことのほか暑い。大相撲の名古屋場所はかつて「南洋場所」と呼ばれた。冷房も扇風機もなかった古びた体育館。氷柱を立て、酸素ボンベの栓を開けてしのいだ。力士の体調管理が難しいせいか「荒れる」場所でもあった

 やっと冷房完備の愛知県体育館に移ったのが45年前。しかしその後も、思わぬ伏兵が優勝をさらうことが珍しくない。2002年の場所では横綱貴乃花や大関、関脇ら16人の関取が、けがや病気で相次いで休場。盛り上がりを欠いたのは記憶に新しい

 それにしても前代未聞の大荒れだろう。来月11日から始まる名古屋場所。野球賭博問題で揺れる日本相撲協会はきのう、予定通りの開催を決めた。しかし大関琴光喜関をはじめ14人が休場となりそうだ。懲戒処分の大嶽、時津風両親方のほか、武蔵川理事長はじめ親方11人も謹慎するという

 これでは、まともな運営はおぼつかない。処分で体質が変わる保証もない。長年、懸賞を出してきた有力スポンサーは見直しを検討しているという。そこまでして開いて、ファンが足を運ぶだろうか

 まじめにけいこを積んできた力士たちには、気の毒というほかない。体調ならぬモラルの管理さえできない病根が浮き彫りになった角界。命取りにならなければいいが。

 天風録 中国新聞 2010年6月29日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:38| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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