山懐に抱かれた学びやには13人。授業の始めと終わりに「お願いします」「ありがとうございました」とすこぶる元気がよい。「わくわくするよ つぎつぎならうおべんきょう」。廊下に張り出された2年生の文章には、心の中で思わず拍手したくなった
地域に見守られて育つ児童たちは、昨年からある「夢」を追い続けている。「山野のよさ」をまるごと紹介するDVD作りだ。地域と一体で夢をかなえる「夢配達人プロジェクト」(青少年育成広島県民会議主催)に選ばれたのがきっかけである
住民は800人余りに減ったが、脈々と受け継がれてきた伝統行事や町の歴史。野山で採れる薬草や食べられる実の見分け方も、大人から教わりながら収録している。担当するのは5、6年生。テレビ局のディレクターからビデオ撮影のこつを習った
竹細工、アユ釣りそしてホタルかご作りの名人にも登場してもらう。来年3月に完成させたとき、児童たちは立派な古里自慢の名人になっているだろう。
天風録 中国新聞 2010年6月19日
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