今月からやっと、目と目を合わせる形になった広島県議会。一般質問に初めて「一問一答方式」を取り入れた。本会議場の真ん中で、問いただす議員と執行部側が左右に分かれ、一対一で向き合う。言葉のボクシングのようなものかもしれない
きのうは道州制などが取り上げられた。質問をたたみかける議員には、湯崎英彦知事らもノー原稿で。相手を見てはうなずき、身ぶり手ぶりも交じる。丁々発止の論戦は分かりやすいし、何より面白い
国会の代表質問も同じだが、相手に背を向けてきたこと自体、おかしな話ではある。双方ともに用意された原稿の棒読みが目立ったのも自然の成り行きか。前鳥取県知事の片山善博さんからは「幼稚園の学芸会」とまで皮肉られた
島根県をはじめ16の府県議会が一足早く、一問一答のスタイルを採用しているという。うそ、ごまかしが利きにくいのは向き合っていればこそ。質問力や答弁力は一目瞭然(りょうぜん)となる。居眠りが付きものだった議会の風景も、少しは変わってくるのだろうか。
天風録 中国新聞 2010年6月18日
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