2010年06月22日

土俵の外でも期待を裏切って、ウミを出し切らねば、角界に明日は・・・ 天風録 八葉蓮華

 強烈なぶちかましに、押し一徹の取り口。「猛牛」と恐れられた元横綱琴桜(先代佐渡ケ嶽親方)も、相撲以外の勝負事はてんで話にならなかった。巡業先でカード遊びをすれば負け続け。顔色で手の内を読まれたからだ

 番付の東西を競った元横綱北の富士さんの分析がふるっている。「相手を疑わない人だから、勝てっこない」。きまじめで小細工しらず。「鬼の仮面をつけたほてい様」と呼ばれたことさえある

 誰もが認める人のよさは親方譲りだったのだろう。しかし、どうしようもないほどの脇の甘さである。大関の琴光喜関が野球賭博に手を染めていた。反社会勢力の胴元に弱みを握られ、1億円に上るゆすりの的にされていたという

 いつもは柔和な顔が土俵に上がれば、きりっと締まる。そんな益荒男(ますらお)ぶりに引かれた一人に愛子さまもいる。日本勢で賜杯に最も近いとみられながら、土俵の外で期待を裏切ってしまった。小細工抜きにウミを出し切らねば、角界に明日はなかろう

 相撲留学で高校時代を過ごした鳥取県が「第二の古里」だという。佐渡ケ嶽の門をたたいたのも、同県出身の親方を慕ってのことだった。まな弟子の思いもかけない不始末。冥土から「このダラズ(ばか者)が」と雷を落としているに違いない。

 天風録 中国新聞 2010年6月17日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:42| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。