隆々たる腕や胸にはタトゥー(入れ墨)も。非番なのか、ダイビングを楽しんでいるようだ。表情にはあどけなさが残る。あいさつ代わりに手を上げると、照れたように同じしぐさを返してきた
「辺野古の海の写真は、志願兵を募るPRにも使われているそうです」。地元市議の東(ひがし)恩納(おんな)琢磨さん(48)が教えてくれた。南海の楽園のような景色が、兵士になろうという気にさせるのかもしれない。入隊者には移民などヒン困層の若者が多いとも聞いた
世界のどこかで戦火が上がれば、明日の命も知れない隊員たち。基地に反対する東恩納さんらの市民グループは毎年、クリスマスカードを配っている。「戦地ではなく、お母さんのもとへ」。家族への愛に基地の内も外もない
米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先は、辺野古沖に舞い戻った。政権が迷走した末の結論に、失望と怒りが沖縄に渦巻く。ジュゴンが泳ぎ、サンゴが群生する「ちゅら(美しい)海」は、戦地へ飛び立つ滑走路になるのだろうか。
天風録 中国新聞 2010年5月29日
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