来年10月に開かれる山口国体をPRする「ちょるる」だ。お年寄りがよく使う方言の「〜しちょる」にちなんで名付けられた。先っちょが三つに分かれた髪にハート形の顔。どこか懐かしい着ぐるみが、たいまつを手に走り回っている
せっかく雰囲気を盛り上げようという矢先に、方言ならぬ「放言」が水を差した。公の場で「やしをしてでも1位を取る」と、つい口を滑らせた県のナンバー2。「やし」には「ずる」や「ごまかし」の意味がある。1963年に開催した前回の山口国体で2位に甘んじたことが、よほどくやしかったと見える
祭りなどで言葉巧みに物を売りつけることを指す「やし」。聴衆を沸かすリップサービスのつもりだったとしても、済まされるかどうか。抗議を受けておわびを口にしたが、発言自体は撤回しなかった
地元に恥じない成績を、との気持ちも分からないでもない。ただ「1番になるためには何をしても…」と受け取られるようでは困る。全国の選手や関係者をもてなす「おいでませ」の心ばえで、1位を目指したい。
天風録 中国新聞 2010年5月15日
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