2010年05月19日

「ちょるる」全国の選手や関係者をもてなす「おいでませ」の心ばえで・・・ 天風録 八葉蓮華

 せんとくん(奈良)にトリピー(鳥取)、ブンカッキー(広島)…。今やどこのイベントにも欠かせないのが、ご当地の「ゆるキャラ」だろう。山口県でも最近、ニューフェースの活躍が目立つ

 来年10月に開かれる山口国体をPRする「ちょるる」だ。お年寄りがよく使う方言の「〜しちょる」にちなんで名付けられた。先っちょが三つに分かれた髪にハート形の顔。どこか懐かしい着ぐるみが、たいまつを手に走り回っている

 せっかく雰囲気を盛り上げようという矢先に、方言ならぬ「放言」が水を差した。公の場で「やしをしてでも1位を取る」と、つい口を滑らせた県のナンバー2。「やし」には「ずる」や「ごまかし」の意味がある。1963年に開催した前回の山口国体で2位に甘んじたことが、よほどくやしかったと見える

 祭りなどで言葉巧みに物を売りつけることを指す「やし」。聴衆を沸かすリップサービスのつもりだったとしても、済まされるかどうか。抗議を受けておわびを口にしたが、発言自体は撤回しなかった

 地元に恥じない成績を、との気持ちも分からないでもない。ただ「1番になるためには何をしても…」と受け取られるようでは困る。全国の選手や関係者をもてなす「おいでませ」の心ばえで、1位を目指したい。

 天風録 中国新聞 2010年5月15日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:22| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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