時を同じくして火を噴いたのが、約9千キロ離れた北極圏に近いアイスランドのラキ火山だ。両方の火山灰やガスは偏西風に乗って北半球全体を覆い、欧州でも異常気象による大飢饉を招いたという。フランス革命のきっかけになったとの説もある
ラキ火山に近い別の火山の噴煙がいま、世界中の空の便を混乱させている。上空約11キロまで上った灰は欧州全体に広がった。ジェット機が灰を吸い込むとエンジンが止まる恐れがあるとして、欠航は日に1万7千便にも及ぶという
このまま噴火が長引けば、気象にも大きな影響が出かねないと心配する専門家もいる。煙が傘のように地球をすっぽり覆い、日射を遮る恐れがあるからだ。地球規模で気温が上がらず、食糧不足の懸念が現実味を帯び始めている
おととし、米国発の金融危機に直撃され「国家破綻(はたん)」寸前に追い込まれたアイスランド。不況はあっという間に世界中に広がった。今回の噴火もひとごとではあるまい。
天風録 中国新聞 2010年4月19日
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