缶コーヒーのテレビCMが流れている。41歳と37歳。数々の苦難を乗り越え、こつこつと努力を重ねて現役を続ける二人の姿は、見ていてすがすがしい。その魁皇関にうれしい知らせが届いた。幕内在位100場所の偉業に、総理大臣顕彰が贈られるという
人は究極の状況を迎えると、オロオロするか、逆に開き直れるかの両極端に分かれる―。魁皇関が自伝でそんな「人間観」を披露している。4年前の春場所、7勝7敗で迎えた千秋楽の白鵬戦。引退の危機を脱する白星を呼び込んだのは、ジタバタしないと決めた開き直りだった
顕彰を贈る側のこの人も、俵に足が掛かっている。在位半年を過ぎたばかりの鳩山由紀夫首相。今月中に米軍普天間基地の移設先の政府案を取りまとめると言ってきたのに、きのう「数日ずれることが何も大きな話ではない」と逃げを打った
郵政改革法案をめぐるゴタゴタもしかり。これでは「まだやるの?」という声も聞こえてきそうだ。魁皇関のように「できるところまで頑張る」覚悟を見せて踏ん張れるか。
天風録 中国新聞 2010年3月31日
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