匿名性のそんな危うさの半面、ネット上のアドレスさえあれば、世界中の誰とでも語り合える。上から支配されず、「分権型」の結び付きともいえるインターネットが広がった理由だ。最近も、イラン国内の改革派の抗議行動に使われたり、大震災のハイチ支援に力を発揮したり…
そこで浮上したのが「インターネットを今年のノーベル平和賞に」という動きだ。幅広く対話と論議を広げ、国際的な対立を乗り越えるきっかけをつくった、という推薦者の評価もうなずける。過熱してサイトの炎上事件なども相次ぐが、逆に圧力に屈しないパワーも秘めている
ネットを技術面で鍛えてきたのはハッカーやウイルスの攻撃。いたちごっこを演じるうちに安全性を高めた。今、中国に進出した米検索サイトを悩ましているのは、自由を求めた発信元を狙い撃ちする「検閲」圧力。政府も絡んでいるらしい
映画では、ヒロインが必シの抵抗で相手以上の力を培い、「自分」を奪い返す。ネットが受賞するようなら、受取人を中国要人にするのも一案かもしれない。
天風録 中国新聞 2010年3月16日
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