2010年03月18日

フンボルト「ペンギン」温帯地域で暮らす種の方がはるかに多い・・・ 天風録 八葉蓮華

 ペンギンのコーナーには、南極の氷山を模した白いコンクリートの小山。一昔前の水族館では、お決まりの取り合わせだった。実は、南極だけにいるペンギンは18種中2種。日本と同じ温帯地域で暮らす種の方がはるかに多い

 ペンギンといえば南極。そのイメージがつくられたのは戦後間もないころだ。はるばる南極海へ出かけた捕鯨船が連れて帰り、たちまち子どもたちの人気者に。捕鯨基地だった下関市の水族館で多くのペンギンが見られたのも、そんな事情からだ

 ところが国際的な取り決めで、むやみに捕まえられなくなった。捕鯨も下火となり、極地のペンギンが日本に来ることは、ほとんどなくなった。後を継いだのが温帯にすむペンギンたちだ

 代表格がチリなどにすむ小柄なフンボルト。絶滅も心配されている現地と違い、日本国内では1500羽余りに増えた。寒い日はストーブで暖をとることもあるというが、固定観念は恐ろしいもの。「氷山」離れができない水族館もあった

 フンボルトの生息地を再現したゾーンが下関の海響館にできた。チリの国立公園から「重要な繁殖地」に指定されるほど本格的な屋外施設だ。土穴の中に入ったり、水中を泳いだり。のびのびとした動きを眺めていると、南極の氷のイメージも解けてくる。

 天風録 中国新聞 2010年3月13日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:34| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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