2010年02月26日

隠しておきたい本音、国や地域を背負うリーダー・・・ 天風録 八葉蓮華

 顔色をうかがうとか、顔合わせという言い方がある。人が差し向かいとなることは、ネットやメール全盛の時代となった今でも、大きな意味があるようだ

 国や地域を背負うリーダー同士ともなると、一段とその色合いが濃くなる。チベット仏教の指導者ダライ・ラマ14世が米国を訪れ、オバマ大統領と歓談した。自由と民主主義の国の元首に会う。それだけで、少数民族の人権に配慮を欠く中国への強烈なメッセージになる

 面白くないのは顔をつぶされた格好の中国だ。「内政干渉だ」と色をなした。オバマ大統領が訪中する際には、いったん日程に上がったダライ・ラマとの会談を見送った経緯もある。それだけに厳しい形相を見せた

 もっとも腹の内は別で、「ポーズではないか」という見方もある。中国にとっては輸出の一番の得意先で、少し手放したが米国債を日本に次いで大量に抱える。米ネット検索大手との検閲問題などもくすぶり、これ以上こじれては―という本音も見え隠れする

 沖縄県を訪れ、知事と顔合わせした官房長官の場合はどうだろう。名護市長選後の発言でそっぽを向いたウチナンチューが、いまさらの釈明で納得顔に変わるだろうか。隠しておきたい政治家の本音が、顔面に透けて見えているのかもしれない。

 天風録 中国新聞 2010年2月21日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:31| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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