国や地域を背負うリーダー同士ともなると、一段とその色合いが濃くなる。チベット仏教の指導者ダライ・ラマ14世が米国を訪れ、オバマ大統領と歓談した。自由と民主主義の国の元首に会う。それだけで、少数民族の人権に配慮を欠く中国への強烈なメッセージになる
面白くないのは顔をつぶされた格好の中国だ。「内政干渉だ」と色をなした。オバマ大統領が訪中する際には、いったん日程に上がったダライ・ラマとの会談を見送った経緯もある。それだけに厳しい形相を見せた
もっとも腹の内は別で、「ポーズではないか」という見方もある。中国にとっては輸出の一番の得意先で、少し手放したが米国債を日本に次いで大量に抱える。米ネット検索大手との検閲問題などもくすぶり、これ以上こじれては―という本音も見え隠れする
沖縄県を訪れ、知事と顔合わせした官房長官の場合はどうだろう。名護市長選後の発言でそっぽを向いたウチナンチューが、いまさらの釈明で納得顔に変わるだろうか。隠しておきたい政治家の本音が、顔面に透けて見えているのかもしれない。
天風録 中国新聞 2010年2月21日
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