広島市内では障ガイ者アートの世界にも、そんな見巧者が出てきた。知的障ガイのある人たちの絵やオブジェから、新たな魅力を演出する市立大芸術学部の教員たちである。作品をあしらった商品づくり。何とか売り物になる「役者」に磨き上げよう、という試みだ
第1弾の柄タイツは、ピンクや緑の屋根瓦が連なるモザイク模様。「えーっ、ありえない色使い」「欲しい」。街頭に試作品を置いたら、斬新な絵柄に若い女性が飛びついたという。目利きは、思わぬ所にいるものだ
磨きがいのある原石だらけの公募展は10年目。ことしの会場は市まちづくり市民交流プラザだけではない。初めて街角にも原画を持ち出した。会場近くの骨董(こっとう)店や雑貨店の店先で、通りがかりの買い物客がほおを緩める。頼もしい見巧者づくりになることだろう
より抜きの新作91点は、次の商品としてやがてデビューできそうな力作ぞろいだ。丘の上に月が二つ並ぶ、幻想的な油絵もある。どの作品が身の回りの何に変わればいいか。見る側の眼力も試される。
天風録 中国新聞 2010年2月14日
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