こんなチェンジの物語を紡いだネバーアゲイン・キャンペーン(NAC)。若者らが一年近く聞き取った被爆者の思いと、日本文化を米国に伝える民間の平和大使だ。スタート間もない25年前、周南市から高校生を送り出したのを思い出す。行く前「自分に何が伝えられるか」と悩んでいた。それが、少年犯罪が増える米国の荒廃を案じるほどになった
その第10期大使の募集が、今月始まった。ブッシュ政権のテロ対策で、長期ビザが取りにくくなり2007年から中断。再開のきっかけは半年余り前、米側の大学教授からの投げかけだった
オバマ政権になって米国は核軍縮にかじを切った。ここは何かすべきでは、というのだ。元大使たちも熱くなる。意見交換の場はメール。「大使の募集を」。気持ちはあっても生活がある。出産したばかりの女性もいる。中心になれる人がいない。激論が続いた
決め手は元大使たちのチェンジ力だった。資料集め、ホームページ作り、面接会場手配など仕事を小分けにし、支え役に手を挙げた。ヒロシマからの新大使の名乗りも待ちたい。
天風録 中国新聞 2010年2月12日
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