前後に催されるとんど焼きや、秋田のかまくら、なまはげなどゆかりの行事には、正月の締めくくりだけでなく、もう一度新年を迎える意味合いがありそうだ。子どものころ、葉付きの小ミカンや「寒もち」とも呼ばれたかきもちをこたつでいっぱい食べていた。文字通り「小ぶりな正月」が懐かしい
戦後ずっと「成人の日」で祝日だった。武家の元服に由来するとか。初々しい若者が勢ぞろいする姿には心が弾んだ。長年放送された弁論大会「青年の主張」からは熱意が伝わってきた
新成人イベントに連動したお年玉付き年賀はがきの抽せん会も、この日だった。テレビの恒例番組で盛り上がり、ささやかな切手シートでも「当たったよ」と家族ではがきを見せ合った
ハッピーマンデーなどで成人の日と切り離された。いわれのある15日が地味になるのは寂しい。そこで賀状を出しそびれた人に決意をしたためた寒中見舞いを出す節目、とするのはどうだろう。きょうまで販売している年賀はがきも使える。抽せんは24日だから失礼にはなるまい。
天風録 中国新聞 2010年1月15日
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