広島・観音高も「考えるサッカー」で強くなった。合言葉は、空気を読むKY、先を読むSY、周りを読むMY。選手たちは攻守を素早く切り替え、味方と連動できるポジションをいつも探そうとする。新春恒例の全国高校選手権でも公立校で唯一、ベスト8まで食い込んだ
練習法から試合のスタメン選び、敵情視察まで。もう何年も選手の自主性に任されている。きのうは試合前に3時間近くミーティングをしたという。「おれなら30分」と言いながら、じっと見守ってきた畑喜美夫監督の辛抱強さには脱帽する
手駒として指図通りに動くだけなら、たとえ負けても監督か誰かのせいにできる。しかし選手自らの責任で考え、出した結果なら、自分で引き受けなければならない。その分、感動も悔しさも胸に深く刻まれ、これからの人生の糧にもなるに違いない
昨年の皆実高に続く広島勢連覇の初夢はついえたが、信じる仲間と全力で出した結果である。オシムさんならきっと「運、不運もゲームのうち」と声を掛けてくれることだろう。
天風録 中国新聞 2010年1月6日
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