初詣でをかねてゆかりの神社仏閣を歩く七福神巡りが、各地で人気を呼んでいる。景気低迷が続く中、健康と御利益の一石二鳥を、と見直されているようだ。江戸の庶民の間で信仰が広がったのは300年前。宝船に勢ぞろいした絵は、いい初夢を見る縁起物だった
おなじみの福の神たちだが、もともとの日本生まれは1人しかいない。釣りざおを持ってタイを抱えた恵比須さんだけ。残る6人は中国の道教や仏教、インドのヒンズー教に由来する神々といわれる
そんな「多国籍」の七福神を和気あいあい一つの宝船に乗せ、夢を託してきた日本人。鳩山政権の外交ブレーンとして知られる寺島実郎さんは「日本のおもしろさ、たくましさがある」という。国際社会とうまくつき合うヒントがあるようにも見える
今年の世界の夢は何といっても、核廃絶への道筋をつけることだろう。米国やロシア、中国にイランや北朝鮮のリーダーたちも「宝船」に仲良く乗って、福を呼び込んでほしいものだが…。
天風録 中国新聞 2010年1月3日
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