2010年01月01日

厳しい冬を耐えた若芽は、必ずや希望の花を咲かすでしょう・・・ 天風録 八葉蓮華

 いつかいつかと待ち遠しい。沖縄から北上する桜前線の便りには何か心を浮き立たせるものがある。半世紀以上も開花日のお告げ役を務めてきた気象庁が、春を待たずに引退するという

 規制緩和で6年前から官民の予報合戦となっていた。目撃情報のメール網で精度を増す民間に比べ、過去の数字に頼る手法は分が悪かった。おまけに内輪の公益法人まで参戦。事業仕分けでやり玉に挙がる前に、と蓮舫参院議員の顔が浮かんだのかもしれない

 「桜より明日の天気当ててくれ」という川柳をネット上で見かけた覚えがある。余芸の当たり外れでたたかれ、本芸の天気予報までまゆにつばされかねない。そんな雲行きも面白くなかったに違いない

 温暖化も計算を狂わせた。桜前線のカーブは毎年違う凹凸を描くように。広島より東京の開花が早かった春がこの10年で6回もある。花芽にとっては寒さが目覚まし代わり。冬にちゃんと冷え込まねば咲く準備が遅れてしまう

 やはり春を待つ就職の最前線。こちらは「氷河期」といわれる冷え込みようだ。働く場を求め、10代や20代の若者が師走の都心をデモ行進するニュースに心が痛む。厳しい冬を耐えた若芽は、必ずや希望の花を咲かすでしょう―。そんな長期予報が出せる世の中でありたい。

 天風録 中国新聞 2009年12月27日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:53| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。