下関の南風泊市場では伝統の初競り。威勢の良い掛け声とは裏腹に、トラフグの最高値は昨年を4割余りも下回った。まん延するデフレ気分がご祝儀相場に冷水を浴びせたのだろうか。寅(とら)年にあやかる淡い期待もしぼみがちだ
東証は、スピーディーに注文をさばく新売買システムを導入した。大発会の株価は堅調なスタート。日本航空株も政府が融資枠拡大を発表して急反発した。けれど財政のてこ入れがあってようやくの低空飛行だ。二番底の不安の中であえぐ日本経済の負の縮図を見る思いもする
地元トップの訓示には「変化への挑戦」といった言葉が目立った。厳しい逆風下だからこそ、世の中の変化を先取りしようということだろう。新たな環境に対応したり、今あるものを生かしたり。そんな力が問われる年になりそうだ
絵馬の中でも胸が痛むのは「就職できますように」と願う若い人のものだ。寒風の中で世代を超えて暖を分かち合う仕組みをどうつくるか。あらためて突き付けられた重い宿題。こちらは本格始動待ったなしだ。
天風録 中国新聞 2010年1月5日
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