2009年12月09日

誰の「重大決意」が実行に移される日が来る・・・ 天風録 八葉蓮華

「重大な決意」と政治家が表明した時は、歴史が変わることもある。例えば1937年の近衛文麿首相。「政府は閣議において重大決意をなし」という言葉に続いたのは、これまでの方針を覆しての中国への増派だった。一気に全面戦争になだれ込む

 この春、口にしたのは自民党の武部勤元幹事長だった。もくろんだのは麻生降ろし。ところが、失敗しそうになると「離党など毛頭考えていない」と手のひらを返す。言葉の軽さが失笑を買った

 社民党の福島瑞穂党首はどうだろう。きのう「重大な決意」を開陳した。もし鳩山由紀夫首相が、普天間飛行場の辺野古移設にゴーサインを出したら、連立離脱も辞さないと。党の立場がなくなってしまう、ということだろう

 「重く受け止める」という首相の言葉を引き出した。揺さぶりは効いたようだ。首相としても、米国に対して結論先送りの言い訳に使える、との思いがあったようにも…。ただ前政権が米国と約束した内容。本当にリセットできるのか

 成り行きによっては、福島党首の「重大決意」が実行に移される日が来るかもしれない。民主党もまた選挙で「県外に」「国外に」と訴えていたはず。百八十度転換しますでは、今度は沖縄県民の「重大な決意」に直面することになるだろう。

 天風録 中国新聞 2009年12月4日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:35| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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