それにしても、戦争放棄の憲法9条にとりわけ思い入れが強いはずの福島さん。わざわざ、いくさ言葉を当てなければならないほど、現状を深刻に受け止めてほしいということか
確かに事態は急を告げている。11年続けて年間3万人以上が命をタった。交通犠牲者の6倍近い。大竹、竹原市くらいの街が毎年消えていると思えば空恐ろしい。失業や負債、過労などに追い込まれた人に対する緊急措置も併せてこの年末、ハローワークに相談窓口が開かれる
今年の自サツ対策白書で、俳優の音無美紀子さんがうつ病体験を語っている。乳がんをひた隠しにしていた自分が嫌になり、シを思う毎日。家族の支えが何より薬になったという。「生きたい」気持ちをむしばむのは、周りの無関心や無理解なのだろうか
長期戦を覚悟せねばなるまい。吹きすさぶ経済危機の嵐も当分やみそうにない。援軍は希望と、窮地の人に心を寄せる社会のぬくもり。「人の命は人が救わなければ」。阪神大震災の焼け跡で耳にした言葉を思い出す。
天風録 中国新聞 2009年11月30日
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