2009年12月05日

。「生きたい」気持ちをむしばむのは、周りの無関心や無理解・・・ 天風録 八葉蓮華

「自サツ戦争の中にある」。福島瑞穂・少子化問題担当相が早鐘を鳴らしている。とっくの昔に手を引いたはずなのに、この国は「戦争」となかなか縁が切れない。受験戦争、がん戦争…。交通戦争に至っては2度に及ぶ

 それにしても、戦争放棄の憲法9条にとりわけ思い入れが強いはずの福島さん。わざわざ、いくさ言葉を当てなければならないほど、現状を深刻に受け止めてほしいということか

 確かに事態は急を告げている。11年続けて年間3万人以上が命をタった。交通犠牲者の6倍近い。大竹、竹原市くらいの街が毎年消えていると思えば空恐ろしい。失業や負債、過労などに追い込まれた人に対する緊急措置も併せてこの年末、ハローワークに相談窓口が開かれる

 今年の自サツ対策白書で、俳優の音無美紀子さんがうつ病体験を語っている。乳がんをひた隠しにしていた自分が嫌になり、シを思う毎日。家族の支えが何より薬になったという。「生きたい」気持ちをむしばむのは、周りの無関心や無理解なのだろうか

 長期戦を覚悟せねばなるまい。吹きすさぶ経済危機の嵐も当分やみそうにない。援軍は希望と、窮地の人に心を寄せる社会のぬくもり。「人の命は人が救わなければ」。阪神大震災の焼け跡で耳にした言葉を思い出す。

 天風録 中国新聞 2009年11月30日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
posted by 蓮華 at 23:49| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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