しっとりとした華やぎと高級感。一定以上の年代の人たちにとっては心地がよく、つい気持ちまで柔らかくなるのだろうか。広島・本通あたりでは主役を張る高校生や20代のカップルも、ここでは位負けしているようだ
そんな銀座にも、デフレの影が忍び寄っている。居並ぶデパートや老舗はどこか閑散としている。代わって盛況なのが低価格の衣料店。次々と目抜き通りに店を構え、そこだけは不況を感じさせないにぎわいである
きのう1ドル=84円台をつけた急激な円高。景気の二番底が危ぶまれるだけに、低価格の店が増えると家計は助かる。ただ長い歴史を経て醸し出された街の雰囲気までディスカウントされるようでは、寂しい。この際、熟年の人たちに頑張ってもらえないか
「常に好奇心いっぱいに 好きなものを追いかけ」。作家の渡辺淳一さんが提唱する「プラチナ世代」の生き方だ。使えるお金は、若い人よりはるかに多い。カップル消費によって街に元気が出るだろう。もちろんこれは銀座だけのことではない。
天風録 中国新聞 2009年11月28日
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