アクセサリーはイミテーションでOK、というのもそう。高価な宝石をこれ見よがしに着けるのは卑しい、とまで言っている。機能と安さ。その二つをファッション性にくるんだシャネルの商品は、当時の女性にもてはやされた
日本に初めてペットボトルのボジョレ・ヌーボーがお目見えした。ガラス瓶入りの3分の2の軽さで壊れないという高い機能。しかもデフレ時代に求められる安さ。空輸のコストを少しでも削ろうとする輸入元のアイデアのようだ
ところがフランスでワインの品質保証をしている団体からクレームがついた。「伝統やイメージを重んじる観点から反対する」。こんな容器では、中身まで安っぽく見える、ということらしい
「器は料理の着物」と言ったのは北大路魯山人だ。中身に加えて入れ物による見栄えの味を大切にするのは、実は魯山人以前からの伝統だったはず。機能と安さだけでなくファッション性は? 日本の美意識は変わったの? フランスからそう問いかけられた気もして。
天風録 中国新聞 2009年11月23日
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