そんな話が、地元の映画ファンの間で持ち上がったのはこの夏。「それなら映画祭をやろう」。夕張で、いったん中止になった映画祭が市民の力で復活したニュースもあった。予想以上の早さで「周南映画祭 絆(きずな)」の計画がまとまった
21日から3日間、山口県にゆかりのある映画を中心に13本を上映する。佐々部清監督「出口のない海」は大津島でのロケだ。「家族ゲーム」は下関出身の松田優作さんが主役。没後20年で再び脚光を浴びているのでタイミングもいい
メーンゲストの佐々部さんは、ロケを手伝った地元の人が「ぜひ」と招いた。専属で松田さんのスチール写真を撮っていたカメラマンも、知人を通して来てもらうよう頼んだ。手づくりで組み立てるイベントだ
「おれは初めから人を信じて、信じて仕事をしてきた」と松田さんは言っている。人がそんな絆で結ばれた時代があったのか、とまぶしくもある。しかし今だってそう捨てたものでもあるまい。映画祭そのものが、さまざまな「絆」が集まって生まれたのだから。
天風録 中国新聞 2009年11月13日
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