2009年11月18日

「おれは初めから人を信じて、信じて仕事をしてきた」そんな絆で結ばれた時代・・・ 天風録 八葉蓮華

 下松と防府の二つのシネコンに挟まれながら、ただ1軒、頑張って上映を続けている映画館が周南市にある。なんとかもり立てる方法はないだろうか。同時に、周りのシャッター通りも元気になるような…

 そんな話が、地元の映画ファンの間で持ち上がったのはこの夏。「それなら映画祭をやろう」。夕張で、いったん中止になった映画祭が市民の力で復活したニュースもあった。予想以上の早さで「周南映画祭 絆(きずな)」の計画がまとまった

 21日から3日間、山口県にゆかりのある映画を中心に13本を上映する。佐々部清監督「出口のない海」は大津島でのロケだ。「家族ゲーム」は下関出身の松田優作さんが主役。没後20年で再び脚光を浴びているのでタイミングもいい

 メーンゲストの佐々部さんは、ロケを手伝った地元の人が「ぜひ」と招いた。専属で松田さんのスチール写真を撮っていたカメラマンも、知人を通して来てもらうよう頼んだ。手づくりで組み立てるイベントだ

 「おれは初めから人を信じて、信じて仕事をしてきた」と松田さんは言っている。人がそんな絆で結ばれた時代があったのか、とまぶしくもある。しかし今だってそう捨てたものでもあるまい。映画祭そのものが、さまざまな「絆」が集まって生まれたのだから。

 天風録 中国新聞 2009年11月13日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:32| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。