2009年11月04日

人は必要とされてこそ幸せ「出番」その場をつくる、あなたならできる・・・ 天風録 八葉蓮華

 50人いる社員のうち、知的ショウガイの人が7割を占める。社長は言う。「人は必要とされてこそ幸せ。その場をつくるのが企業」と。坂本光司著「日本でいちばん大切にしたい会社」が紹介している川崎市のチョークメーカーだ

 きっかけは50年前。仕事をしたいという女の子2人を、試みに受け入れた。懸命に、でも幸せそうにラベル張りをする姿。女性社員が心を動かされた。「雇ってあげてください。できないことは私たちがカバーします」

 悩んだ末に会社も決断した。時計の読めない子には砂時計で、というふうにその人に合わせて工程などを工夫し、困難を乗り越える。この工場を訪れた鳩山由紀夫首相が、所信表明の中で取り上げた。「出番」という言葉とともに

 これを任せる。あなたならできる。そう言われると、認められたと感じ、自分の存在感が満たされる。「出番はない」と思っていた人ほど元気になれる。そうした関係を張り巡らせて、社会のきずなを取り戻そうという首相の哲学が、この2文字ににじむ

 「米百俵」など故事来歴を引いた歴代首相と違って、自分の体験を織り込むのが鳩山流のようだ。演説の心をどう実現するか、国会の論戦はあすから。政権交代劇場の外にいた野党自民が「今度は出番」と待ち構えている。

 天風録 中国新聞 2009年10月27日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:59| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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