2009年11月01日

大掃除「特別会計」母屋はおかゆをすすり、離れはすき焼きをむさぼる・・・ 天風録 八葉蓮華

 母屋はおかゆをすすり、離れはすき焼きをむさぼる―。母屋に当たる国の財布の「一般会計」が倹約しているのに、離れでは官僚や族議員が無駄遣い。そう例えられた「特別会計」の大掃除が始まった

 貿易再保険、特定国有財産整備…。全部で21の特別会計の中には聞いたことがない名前もある。誰からも文句を言われず、各省庁が好きに使えるところは「へそくり」そっくり。正味で約170兆円と「一般」のほぼ倍。これでは、どちらがへそくりか分からない

 長年、聖域扱いにされ、財務省もなかなか口を挟めなかった。おまけに、こっちの財布からあっちへと、金の流れも複雑に入り組んでいる。わざと中身を見えにくくしているのでは、と勘ぐりたくもなる

 へそくりといえば、徳川家康を思い出す。普段は麦飯を食べていたというケチケチぶり。金に困った大名に泣きつかれ、ポンと貸した。大名はそれから家康に忠節を尽くすようになったという。いざというとき、さっと使う。うまい生かし方だろう

 今や、母屋は火の車になっている。離れの風通しをよくしようとしたことが、かつても何度かあった。しかし官僚は、へそくりを握り締めて放さなかった。もとはといえば、国民のお金。おかゆさえ口にできなくなっては困る。

 天風録 中国新聞 2009年10月26日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:00| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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