2009年10月31日

「芸術的なリズム」勝っても負けても、サンフレッチェ広島の攻撃サッカーは楽しい・・・ 天風録 八葉蓮華

 勝っても負けても、サンフレッチェ広島の攻撃サッカーは楽しい。2対0から追いつかれて引き分けた先週のガンバ大阪戦も、スタンドには笑顔があった。「わくわくさせてくれるよね」。称賛の声は相手側からも聞こえる

 機敏なパス回しで相手の守備陣を置き去りにする。パチンコ玉がくぎで角度を変え、カンカンと抜けていくさまを連想させる。イレブンが頭の中で同じ絵を描いているからだろう。人もボールも動くのが「サンフレッチェ劇場」の見どころだ

 1試合平均の観客数が1万5千人を超えている。前期優勝した1994年以来という。こんなサッカーこそ見たかった、との思いが試合場に足を運ばせる。その人波が劇場をさらにもり立てていく

 オペラ好きの五木寛之さんによれば、観劇のこつは「ひいきをつくるに限る」。舞台の歌手や役者と心の糸で結ばれる気がするという。スポーツ観戦も同じだろう。ひいきどころなら、今のサンフレはよりどり見どり。芸達者がそろっている

 残りは5試合。今夜は川崎で2位フロンターレとぶつかる。勝ち点8差に広島など8チームがひしめく戦国J1。「芸術的なリズム」とも褒められる攻撃に、相手ボールを追い回す堅実な守備がかみ合えば、「優勝」の2文字も夢ではない。

 天風録 中国新聞 2009年10月25日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:01| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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