2009年10月04日

「気候変動と子どもたち」命をはぐくむ大地を取り戻すため何をすべきか・・・ 天風録 八葉蓮華

 最近、マルミミゾウであることが分かった広島市安佐動物公園のメイ。8年前、アフリカ西部のブルキナファソからやって来た。国土の広さは日本の約7割。ゾウの群れがゆったり草をはむ緑の大地が思い浮かぶ

 確かに、以前は国全体が草原と林に覆われていた。ところが、北部で干ばつが多発し、砂漠化が進む。食料危機にも見舞われ、世界で最もマズしい国の一つとされる。そんな現地の今を切り取った小さな写真展を広島市内で見た。日本ユニセフ協会主催の「気候変動と子どもたち」だ

 直径10キロの湖が小さな池になった。わずかに残る泥水をすする少年の表情が痛々しい。牛やヤギも骨が浮き出ている。ひからびた赤土の大地からは、命をはぐくむ力は感じられない

 すべて地球温暖化のせいとはいえまいが、内陸で気温が上がれば地表は乾く。影響をもろに受けるのが子どもたちだ。生まれた子の2割が5歳までに亡くなる。「高潔な人の国」を意味するブルキナファソで、子どもの物ごいやヌスみが目立つのは悲しい現実だ

 大量の草木を食べるゾウのすみかも徐々に狭まっているだろう。命をはぐくむ大地を取り戻すため何をすべきか。答えは分かっている。水温の上昇に気づかずシんでしまう「ゆでガエル」の道は歩みたくない。

 天風録 中国新聞 2009年9月30日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:31| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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