2009年09月19日

連立政権「民社国」民主一色でなく、少し異なる色合いが交じればより多様な判断・・・ 天風録 八葉蓮華

 太くて豪快そのもの。国民新党の亀井静香代表が、3党連立政権の合意書にしたためた署名である。自民党を飛び出て苦節4年、積もる思いの発露なのか。字の勢いでは、書道の手本のように端正な民主党の鳩山由紀夫代表を圧倒していた

 2人の間に収まる社民党の福島瑞穂党首は、政治家らしからぬ丸文字風。親しみを覚えた人もいるだろう。数の上では巨大民主に埋没しそうな二つの小政党だが、党首の署名ひとつとっても個性的である

 自民時代に政治の流れを何度もつくってきた亀井氏。米国に対しても、間違っている時は「日本が羽交い締めにしてでも止めなくては」と2年前に述べるなど主張は骨っぽい。福島氏はキャッチコピーづくりの名人でもある。早速、今度の内閣を「生活再建内閣」と名づけた。ともに発信力は十分だ

 入閣に際し2人は、ほしいポストを伝えた。少ない議席をてこに、より多くを得ようということか。やりすぎれば反発を買おう。ただ圧倒的な数の力は、おごりを招きがちだ。民主一色でなく、少し異なる色合いが交じればより多様な判断もできる

 まだ耳慣れないが、「民社国」連立政権がきょう発足する。踏まれてもついて行く「げたの雪」でなく、小粒でもぴりりと辛い「山椒(さんしょう)」に2党はなれるか。

 天風録 中国新聞 2009年9月16日
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9年連続しての200安打達成「その次は」通算4256安打というピート・ローズの頂・・・ 天風録 八葉蓮華

 知らない時代に、知らない人がつくり、目にも見えない。しかし厳然たる頂としてそびえていて、後に続く者を見下ろしている。そんなスポーツの記録がある。イチロー選手が、米大リーグで108年ぶりにその頂を越えた

 9年連続しての200安打達成である。胃潰瘍(かいよう)やふくらはぎのトラブルでそれぞれ8試合を欠場した。復帰後何ごともなかったようにヒットを重ねていたが、さすがにプレッシャーは大きかったようだ。会見での第一声は「解放されました。戦いにピリオドを打つことができた」

 天才、と言われた。しかしそのたびに否定した。「天才は、なぜヒットを打ったか説明できない。しかし私はできる」。ほかの選手以上に打撃練習をし、球を見る力を磨き、体調管理にも気をつけてきた。そのたまものと言いたかったのだろう

 失敗を糧にするのもこの人らしい。「野球は失敗のスポーツ。特に打つことに関しては」。だからうれしいのは「凡打をして、凡打の理由が分かった時です」。語録にも味がある

 記録が出たら「その次は」と思うのがファン心理。かなたには通算4256安打というピート・ローズの頂がそびえる。日米をまたいでたどり着くまでにあと1000本弱に迫った。ルートの入り口が見えてきた。

 天風録 中国新聞 2009年9月15日
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