今年も神楽シーズンが幕開け。きのう広島県安芸太田町では競演大会が夜更けまで続いた。スローで優雅な旧舞に、ダイナミックな新舞。技を競う神楽団員をはじめ、客席にも若い世代が目立った
県内では、20代以下の神楽団員が3人に1人というから意外と多い。幼いころから親しみ体になじんだリズム。古里と自分を結ぶきずなにもなっているようだ。都会に出ても仕事をやりくりし、はせ参じる人もいる
各地に呼ばれる花形の団ともなると遠くから門をたたく若者もいる。ただ地域の子どもは減り続ける。小さな祭りで舞う昔ながらの団は、口コミの誘いでは間に合わない。そこで神楽好きの大学生たちが立ち上がった。若手団員の横の交流を仕掛け、応援し合う仕組みをつくるというから心強い
先輩から後輩へとけいこ場で引き継がれる技。氏神様の前でなじみの顔に上達ぶりを披露し、客席と一体となって楽しむ。そんな「面白さ」も、若い力で伝えたい。くだんの少年も今、どこかの団で活躍しているだろうか。
天風録 中国新聞 2009年9月13日
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