ここ数年の「政治暦」でも9月は要注意のようだ。「あなたとは違うんです」と捨てぜりふを残して、首相が突然退陣を表明したのは1年前のやはりきょう。その前の首相が政権を投げ出したのは一昨年の9月である。そして今年、二百十日を待たずして政界に超大型が吹き荒れた
「台風一過」で現れたのは、308という民主党の巨大議席である。自民党が4年前の9月に得たのも絶対安定多数。それにものを言わせて何本も法案を成立させた。「数の横暴」ともいわれたが、さて民主は…
「両党の間に共通の広場を多くこしらえ、相手方の立場を考える気分を持たなければ」。初代自民党総裁だった鳩山一郎が、二大政党の「心得」を書き残している。だが自らの首相在任中、国会は乱闘騒ぎにもなった
くしくも孫の由紀夫氏が新たな首相になる。インタビューでは「国会は野党のために存在している、というくらいの思いで行動する必要がある」と竹下登元首相の言葉も引いている。慎重な物言いにほっとする。いたずらな与野党対立の嵐で、国の針路がかすむのが一番困る。
天風録 中国新聞 2009年9月1日
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