2009年08月16日

8月の日本列島では、サイレンや鐘を合図に黙とうのリレーが続く・・・ 天風録 八葉蓮華

「僕は被爆2世」とラジオの番組で明かしたミュージシャンの福山雅治さん。不惑の年を迎え、古里長崎の原風景がよみがえるという。真っ先に浮かぶ音は「8月のサイレン」だ。そんな詩を最新アルバムに添えている

 デビュー20年の記念盤は「残響」と名付けられている。振り返った半生。切ないラブソングや青春の追憶の中に海の向こうのSOSを伝える歌詞が挟まれる。「自由の名のもと/響く銃声が/何を正義に/その生命奪うのか」

 硬骨の歌は、敬愛している竹原市出身の先輩ミュージシャン浜田省吾さん(56)の世界と響き合う。東西冷戦を「権力(ちから)と権力のシーソーゲーム」となじり、地球レベルの危機に対し、歌による警鐘を鳴らしてきた人だ。同じ被爆2世という共感もあるのだろうか

 6日、9日、そして15日。8月の日本列島では、サイレンや鐘を合図に黙とうのリレーが続く。高校球児の熱戦に沸く甲子園も、きょうばかりは正午のひととき、球音も消え、応援合戦もやむ

 夏空に鳴り渡る「ウウー」という大音声。その途端に、辺りの空気がピリッと引き締まる。戦後生まれでも「非常時」気分に包まれてくるから不思議だ。福山さんの心に響き続ける平和へのサイレン。聞く人にどう伝わっていくのだろう。

 天風録 中国新聞 2009年8月15日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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