2009年08月13日

「災害列島」警戒して備えることに慣れているから・・・ 天風録 八葉蓮華

 静岡県民は地震に対して非常に敏感。県出身のさくらももこさんがコミック「ちびまる子ちゃん」で、そう言っている。「震度1の揺れでも家族全員で息をのんで電灯のヒモに注目するという光景」があちこちで見られるのだそうだ

 100年から150年の周期で起きる東海地震が近いとされる。「揺れた。ほら、電気のヒモが」。ユーモラスに描かれている一こまは緊張の一瞬。きのうの朝、この地方を震度6弱の揺れが襲った

 県内では100人がけがをした。しかしほとんどが軽傷で、揺れの規模の割に人の被害が少なかったのは不幸中の幸いだった。家具を固定しておく。高いところに物を置かない。日ごろの注意に加えて、県も家の補強をバックアップしてきた。「非常に敏感」な防災意識があったに違いない

 連想したのは沖縄である。台風銀座と言われながら、大被害のニュースをあまり聞かない。なぜ、と現地の知人に聞いたことがある。「警戒して備えることに慣れているから。たまに被害に遭うのは本土からの移住者」

 たて続けにやってきた豪雨と地震。まるで「災害列島」だ。しかし迎える側に心の準備があるとないとでは大違いだろう。「万一」を想定しつつ、異変のサインに敏感になりたい。まる子ちゃんの家族のように。

 天風録 中国新聞 2009年8月12日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。