100年から150年の周期で起きる東海地震が近いとされる。「揺れた。ほら、電気のヒモが」。ユーモラスに描かれている一こまは緊張の一瞬。きのうの朝、この地方を震度6弱の揺れが襲った
県内では100人がけがをした。しかしほとんどが軽傷で、揺れの規模の割に人の被害が少なかったのは不幸中の幸いだった。家具を固定しておく。高いところに物を置かない。日ごろの注意に加えて、県も家の補強をバックアップしてきた。「非常に敏感」な防災意識があったに違いない
連想したのは沖縄である。台風銀座と言われながら、大被害のニュースをあまり聞かない。なぜ、と現地の知人に聞いたことがある。「警戒して備えることに慣れているから。たまに被害に遭うのは本土からの移住者」
たて続けにやってきた豪雨と地震。まるで「災害列島」だ。しかし迎える側に心の準備があるとないとでは大違いだろう。「万一」を想定しつつ、異変のサインに敏感になりたい。まる子ちゃんの家族のように。
天風録 中国新聞 2009年8月12日
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