この街から夏の全国高校野球大会に出場した、広島県代表の如水館が古豪の高知と対戦。2日続けて試合途中に雨が激しくなり、ノーゲームとなった。接近してきた台風のせいとはいえ、連続の水入りは、甲子園の歴史でも例がないらしい
一昨日は、2―0と如水館が先制していた三回に雨が強くなった。きのうは逆に序盤リードを許し、逆転した後に6―5まで詰め寄られた五回での中断だった。きょうの第4試合で、あらためて決着をつけることになる
「勝ってもいないのに3試合やらせてもらえる」とは、高知の監督の弁。やや分が悪かっただけに、調整法の見直しに向けて厳しい顔つきだ。対する如水館のエースは「気持ちを切り替え勝負するだけ」と、3連投の覚悟をしているのが頼もしい
「水の如(ごと)くなくてならない人になれ」が如水館の建学の精神。気まぐれな天候を味方に付けるには、変幻自在の水軍の心構えで立ち向かうことだろう。映画監督大林宣彦さんが水をテーマに作詞した校歌もある。歓喜の旋律を甲子園でぜひ聞きたい。
天風録 中国新聞 2009年8月11日
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