2009年08月05日

「一流と超一流の差は精神力」昔はふんどしで泳いでいた。水着のことで騒ぎすぎ・・・ 天風録 八葉蓮華

 戦後間もない1949年、打ちひしがれた日本人に自信と希望を与えてくれたヒーローが二人いる。一人がノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹さん。もう一人が、水泳選手として活躍した古橋広之進さんである

 敗戦国日本は48年のロンドン五輪に招待されなかった。翌年、米国ロサンゼルスでの全米選手権に招かれた古橋さん。400、800、1500メートル自由形で世界新を連発し、米国メディアから「フジヤマのトビウオ」と称賛された。日本人が熱狂したのはいうまでもない

 引退後は、後進の育成に力を注ぐ。モットーは「魚になるまで泳げ」。94年の広島アジア大会では組織委員会の会長を務めた。その下で理事・競技部長だった立川哲男さん(74)は「ざっくばらんで、人の話をよく聞いてくれた」という。今でも心に残っている言葉が「一流と超一流の差は精神力」

 高速水着問題が持ち上がると「昔はふんどしで泳いでいた。水着のことで騒ぎすぎ」と苦言を呈した。だが、国際水連副会長として参加したローマの世界水泳選手権は「水着力」による記録ラッシュ。どんな気持ちで見つめていたのだろう

 大会最終日の朝、滞在中のホテルで突然、亡くなった。80歳。最後まで現場にこだわっていた古橋さんらしい最期だった。

 天風録 中国新聞 2009年8月4日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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