宇宙戦争で巨大ロボットに乗る少年が主人公。ところが「怖いの嫌」と気弱で、敵の方がむしろかっこいい。それでも次第に成長していく少年。高校生のころ、予想を超えた筋書きに、次はどうなるのだろうと友人と熱くなった。やがて映画も大ヒット。10を超す続編も生まれた
アニメから抜け出たような巨像の前。昔に戻って熱くなった父さんたちは、記念撮影の順番待ちで押すな押すな。だが付き合いで一緒に来た家族は、少し離れて「なぜ、いい年をしてこんなものに?」としらけた表情だった
それにしてもすごいのは経済効果だ。プラモデルなどを売るブースには長い列。ほかに予約制のDVDやグッズも飛ぶように売れている。この1年で数千億円が動くという
国の景気対策で打ち出されたのが「アニメの殿堂」。麻生太郎首相の意気込みは熱く、ガンダムブームにあやかりたいところだろう。ただ多額の予算だけつけて中身を考えるのは後から、というのでは…。遠くから冷ややかな視線を投げかけている人もいる。
天風録 中国新聞 2009年8月1日
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