それだけではない。猛暑の8月の総選挙は明治以来107年ぶり。7月の解散は史上初めてという。投開票まで40日も間が空くのは、今の憲法下では最長となる。1週間前の「予告」も含め、異例ずくめの衆院解散といえそうだ
「党の先頭に立って命がけで戦う」。そう解散会見で気勢を上げたが、立候補予定者から応援のお呼びがかからない麻生氏。ツーショットのポスターでも影が薄い。これほどそっぽを向かれた大将も例が少ない
この春以降の地方選では負け続き。東京都議選では過去最低の議席に沈んだ。支持率も低迷が続く。直近の世論調査では、比例代表の投票先で民主党に倍以上の差をつけられた。与党が「勝てる」と踏んだ時に断行するのが解散。吹き飛ばされそうな逆風下で、というのも例がなかろう
政権交代が現実味を帯びて語られている。しかし世論の風は気まぐれだ。どう向きが変わるかもしれない。天下分け目の決戦まで40日。まだどんな「異例」が待ち構えているか分からない。
天風録 中国新聞 2009年7月22日
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