2009年07月23日

天下分け目の決戦まで40日、世論の風は気まぐれ・・・ 天風録 八葉蓮華

 出陣を控えた武士の前に立つ総大将。げきを飛ばすのが普通だが、今回の自民党は様子が違った。解散目前のきのうの両院議員懇談会。麻生太郎首相がまず発したのは「党内をまとめきれなかった」という異例のおわびだった

 それだけではない。猛暑の8月の総選挙は明治以来107年ぶり。7月の解散は史上初めてという。投開票まで40日も間が空くのは、今の憲法下では最長となる。1週間前の「予告」も含め、異例ずくめの衆院解散といえそうだ

 「党の先頭に立って命がけで戦う」。そう解散会見で気勢を上げたが、立候補予定者から応援のお呼びがかからない麻生氏。ツーショットのポスターでも影が薄い。これほどそっぽを向かれた大将も例が少ない

 この春以降の地方選では負け続き。東京都議選では過去最低の議席に沈んだ。支持率も低迷が続く。直近の世論調査では、比例代表の投票先で民主党に倍以上の差をつけられた。与党が「勝てる」と踏んだ時に断行するのが解散。吹き飛ばされそうな逆風下で、というのも例がなかろう

 政権交代が現実味を帯びて語られている。しかし世論の風は気まぐれだ。どう向きが変わるかもしれない。天下分け目の決戦まで40日。まだどんな「異例」が待ち構えているか分からない。

 天風録 中国新聞 2009年7月22日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。