2009年07月22日

日本の実験棟「きぼう」国際協力と平和のシンボルでもある宇宙ステーション・・・ 天風録 八葉蓮華

 荒涼とした地面を、宇宙飛行士がぴょんぴょん跳びはねる。背中には生命維持装置の大きな箱。38万キロのかなたから送られてくる中継に、かたずをのんでテレビに見入ったのを思い出す

 アポロ11号の月面着陸からあすで40年。米航空宇宙局(NASA)のイベントも盛りだくさんだ。打ち上げから帰還までの交信を「再放送」したり、月に残る着陸船の一部を撮影して公開したり…。米ソが宇宙開発にしのぎを削る中、国家の威信をかけた人類初の偉業だった

 月からの中継を見て、夢を膨らませた5歳の男の子がいる。国際宇宙ステーションに滞在中の若田光一さん。小学1年のころ、テストの裏にアポロで月や太陽の周りを飛行する絵を描いたという

 その若田さんはきのう、スペースシャトルで運んだ最後の装置を取り付け、日本の実験棟「きぼう」を完成させた。こちらは計画から24年がかり。船内の七夕飾りに託した願いも「きぼう完成」だった。重責を果たし、ほっとしたことだろう

 今や5カ国から13人が集い、国際協力と平和のシンボルでもある宇宙ステーション。ブログや映像を見たり、リアルタイムで交信したりもできるようになった。宇宙で活躍する姿に胸高鳴らせる子どももいるだろう。第二、第三の若田さんが生まれるかもしれない。

 天風録 中国新聞 2009年7月20日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 05:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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