この「世紀の誤審」をきっかけにビデオ判定が導入され40年になる。当初、「機械の方を信用するのか」と審判から不満も出た。しかし、人間誰にも間違いはある。それを「科学の目」で補う判定はすっかり定着した感じだ
プロ野球はまだ導入していない。試合の流れを止めてしまっては、妙味も失われるからだ。だが観客の顔も映るデジタル時代に、微妙な判定への「物言い」は増すばかり。セ・リーグは来月から、流れに影響のない本塁打の判定に限り試行することにした
反対の声もある。人が裁けば誤りもあるが、そこに味もあるからだ。まして塁上のクロスプレーやストライク判定にまでビデオ判定が拡大されたら、どうなるだろうか。鬼の形相でベンチから飛び出す監督に、退場を命ずる審判。それも野球の華には違いない
判定に抗議して、ベースまで投げてしまう広島カープのブラウン監督。退場時の成績は6勝1敗だ。監督が燃えれば選手も燃える。そんな人間同士のドラマもある。
天風録 中国新聞 2009年7月13日
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