2009年07月02日

カープ黄金時代「赤ヘル旋風」新たな器でサプライズの再現を・・・ 天風録 八葉蓮華

「ヒーローは王でも田淵でもなかった。赤いヘルメットをかぶった広島勢だった」。1975年のオールスター第1戦を本紙はこう書いている。山本浩二、衣笠祥雄両選手が2打席連続のアベック本塁打を放ち、他のカープ選手も投打に大活躍。「赤ヘル旋風」という言葉が生まれた

 ここから赤ヘル軍団のサプライズが始まる。ペナントレースの後半戦は逆転につぐ逆転で、ついに悲願の初優勝をなしとげた。3年連続で最下位にあえいでいたチームに、神がかり的な勢いを呼び込んだ球宴。その効果は絶大だった

 今年は14年ぶりに広島で開かれる。マツダオールスターゲームのファン投票で、カープから5人も選ばれた。もちろん過去最多である。予想外だったのか。「この成績では」と戸惑いを隠せない選手もいたが、「ファンに恩返しを」という言やよし

 投票結果は、マツダスタジアムという舞台の効果もあるのだろう。開幕から1試合当たり2万7千人余りの観客でにぎわう。このペースなら旧市民球場での集客記録を優に上回る。すき間なく埋まった球場は、選手ならずとも見ていて気分がいい

 かつてのカープ黄金時代の扉を開いてくれたあの球宴から34年たつ。願わくば、赤で染まった「新たな器」でサプライズの再現を。

 天風録 中国新聞 2009年7月1日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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