納豆の原形は奈良時代に中国から伝来。その後、日本で今のような食品になった。「納豆の糸引っ張って遊びけり」。江戸後期の俳人、小林一茶の句である。幼い子どもの姿のようだが、政権を引っ張るだけに執着する、どこかの国の政治家のようにも読めそう
納豆は、変わった読み方の和製漢語だ。「納(ナッ)」は「ノウ」という呉音の慣用で「納得」などと同じ系列。一方の「豆」は、後に日本へ入ってきた漢音読みの「トウ」。こうした読み方の源流にも、中国の歴史的な地域差が現れている
イタリアを訪れていた中国の胡錦濤国家主席がきのう、急きょ帰国した。新疆ウイグル自治区の騒乱に対処するためという。少数民族による暴動としては、かつてない規模。文化や人権の抑圧への反発も強い。民族間の対決の糸が練り込まれていくのは、政権にとって危険信号だ。サミットどころではないらしい
残った首脳らはさぞ拍子抜けだろう。「解散味」の賞味期限が迫ってきた麻生太郎首相もいる。7・10までのサミット。頼みの外交がしぼめば、さしずめ「干し納豆」といったところか。
天風録 中国新聞 2009年7月9日
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