15人で楕円(だえん)のボールをつなぐ競技。どこにどう転ぶか分からない。まるで人生のような面白さ。熱中する人は意外なところにもいる。ただ日本ではメジャーとは言い難い。ルールを知らない人も多かろう
一昔前、ラグビー場に行くのがおしゃれだった。イケメン選手がスター並みの人気だったり、高校ラグビーがドラマになったり。ところがサッカーに押されて今はすっかり下火。高校に部はあっても15人が集まらず、連合チームも珍しくない
再びブームがわき起こるかどうか。10年後に日本でワールドカップが開かれることになった。伝わって110年になるが、野球のように大衆化せず、人気も実力も本場欧州などに歯が立たない。関係者の「起爆剤に」との念願が実った
働く人たちがなかなかスクラムを組めず「勝ち組」と「負け組」に固定化されようとしている。ホイッスルが鳴ったらすべてリセットし、相手を気遣い、次への挑戦にエールを送る。そんな「ノーサイドの社会」を思い描いてみたくなる。
天風録 中国新聞 2009年7月30日
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