「あなたを衆院選の候補として迎えたい」。自民党の古賀誠選対委員長が、宮崎県庁に出向いて口説いた。相手は東国原英夫知事。今の自民党にない新しいエネルギーがほしい、とも
知事は答えた。「私を次の総裁候補として選挙を戦う覚悟がおありか」。つまり「総大将にしてくれるなら」と、のめそうにない条件を出した。古賀氏はその夜、もう一度会ったというが、さて「三顧」はあるのだろうか
知事の人気を頼んで負け戦を立て直そう、と見え見えの思惑。知事もテレビを意識した演出を考えたに違いない。元芸人らしいギャグと受け取れば笑い話で済んだが、党内には「ばかにされた」と本気で怒る人もいて、古賀氏はピエロになってしまった
元首相が「三顧の礼」で迎えた日本郵政の社長のクビを切るか、逆に切られるか―で見る者をどきどきさせた鳩山劇場。それに続いて、筋書きがぶっ飛んだような今回の寸劇。政治のプロセスがよく見えるのはいいのだが、ここまで「自由演技」が続いたのでは…。
天風録 中国新聞 2009年6月25日
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