2009年06月26日

新しいエネルギー「ピエロ」筋書きがない、ある、自由演技・・・ 天風録 八葉蓮華

 才能のある人を自陣に迎えるのはそう簡単ではない。劉備(りゅうび)が3度足を運んで、計略家の諸葛孔明を配下にしたのは「三国志」の有名なエピソードだ。そこから「三顧の礼」という言葉も生まれた

 「あなたを衆院選の候補として迎えたい」。自民党の古賀誠選対委員長が、宮崎県庁に出向いて口説いた。相手は東国原英夫知事。今の自民党にない新しいエネルギーがほしい、とも

 知事は答えた。「私を次の総裁候補として選挙を戦う覚悟がおありか」。つまり「総大将にしてくれるなら」と、のめそうにない条件を出した。古賀氏はその夜、もう一度会ったというが、さて「三顧」はあるのだろうか

 知事の人気を頼んで負け戦を立て直そう、と見え見えの思惑。知事もテレビを意識した演出を考えたに違いない。元芸人らしいギャグと受け取れば笑い話で済んだが、党内には「ばかにされた」と本気で怒る人もいて、古賀氏はピエロになってしまった

 元首相が「三顧の礼」で迎えた日本郵政の社長のクビを切るか、逆に切られるか―で見る者をどきどきさせた鳩山劇場。それに続いて、筋書きがぶっ飛んだような今回の寸劇。政治のプロセスがよく見えるのはいいのだが、ここまで「自由演技」が続いたのでは…。

 天風録 中国新聞 2009年6月25日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。