「ラ」があるとないとの違い。日本でもよく混同される。東京のオーストリア大使館は3年前に呼び掛けた。これからは「オーストリー」と呼んで、と。しかしなかなか浸透せず、あきらめたようだ
ちょうど20年前。ビルマの軍事政権が突然、国名を「ミャンマー」に変えた。歴史的な名前を変えるぐらいの力を持っているんだぞ、とも聞こえる独裁者のようなやり方に、国際社会はまゆをひそめた
政権が次にやったのは政敵の封じ込め。民主化運動のリーダーであるアウン・サン・スー・チーさんを、自宅に軟禁する。あからさまな選挙妨害だ。英国など多くの国が今もあえて「ビルマ」と呼ぶのは、ミャンマー政権への抗議の意味を込める
スー・チーさんは来週、また法廷に引き出される。「カンガルー裁判」とささやかれているようだ。為政者の都合のいいように法律をぴょんぴょん跳び越えるような審理を指す英語という。国民がこんなTシャツを土産物店に並べる日はいつ来るだろうか。「ビルマにはもうカンガルーはいません」
天風録 中国新聞 2009年6月22日
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