事件からきょうで20年。「6・4」世代と呼ばれた学生たちは、その後のめざましい経済発展を支えた。学園紛争を経て企業社会に身を投じた日本の団塊世代とも似ている。違うのは、人々の心に深い傷を残した事件について公に語る自由がないことだ
中国当局の公式見解は「反革命的暴乱」。鎮圧を決めケ小平は、豊かになればすべて丸く収まると考えたようだ。共産党の独裁という「木」に、市場経済という「竹」を接いでの急成長。思惑通りと言うべきか、今の若者の多くは6・4に無関心という
その陰で、貧富の格差が深刻になってきた。今、資本主義復活を戒めてきた毛沢東の人気が上昇中という。初の国産空母の名前を募るネット投票でも1位になった。「民衆がケ小平の路線にそっぽを向き始めたことを示している」と中国生まれの評論家石平氏はみる
毛沢東ブームは20年後に表れた新しい「面従腹背」の形だろうか。留学生は母国に帰り、それなりの地位に就いている。本音を聞いてみたい気がする。
天風録 中国新聞 2009年6月4日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録