異種のものが合わさって生まれる際立った個性。政治家で言えば、オバマ大統領だろうか。父はケニア人、母は米国人で、育ったのはインドネシア。そうした背景から文化や宗教の壁を乗り越えようとする姿勢は、ハイブリッドそのものだ
さまざまな出身母体の人たちが集まっている日本の民主党。にこやかに握手してみせた新しい執行部の面々が思い浮かぶ。元をたどっていけば「保守」から「革新」までの幅の広さ。多士済々だが、こちらはハイブリッド、それとも単なる寄せ集め?
自民と公明の「連立」はどうだろう。合体こそしていないが、双方の特質を生かし合うようなハイブリッド効果も、期待されたはず。この十年、選挙協力については、かなりうまく発揮できたようではあるが
足し算がかけ算になって、優れものに転じる。それがハイブリッドかもしれない。強烈な求心力や媒介があってこそ、初めて誕生する。近づく政権選択の選挙を前に「ハイブリッ度」が高まるのはどちらか。仕業点検の進み具合も気になる。
天風録 中国新聞 2009年5月21日
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