多いのが、のろのろ走行が引き起こす追突事故だ。その処理による渋滞に巻き込まれた。車列がぴたっと止まり、前方に事故情報の掲示。歩くぐらいの速さで動きだしたと思うとまたすぐ止まる。逃げ道がないのが高速道路の泣きどころだ
シートを後ろに倒し、腰を伸ばした。隣の車線の子ども連れもぐったりした様子だ。疲れると、ささいなことでも口論になりがち。そういえば大渋滞に遭った家族模様をテーマにした映画もあったっけ…。そんな記憶をたどりながら時間をやり過ごした
千円高速で行楽地は近くなったが、途中の渋滞を抜けるのが大変だ。先のサイトに「千円で高速ばかりの二日間」というのもある。移動だけに時間を費やすのは心豊かな過ごし方とは言えまい。車中の口論は家族のほろ苦い思い出になるかもしれないが
連休もあと二日。「どこか遠く」の発想から離れ、ゆったりとした気分で足元を眺めれば、意外な発見もあるのではないか。新緑や花そして祭りも待っている。
天風録 中国新聞 2009年5月5日
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