2009年05月03日

「備えよ、常に」街中すべてがマスク姿ではぞっとする・・・ 天風録 八葉蓮華

 世界的大流行は「パンデミック」、警戒水準は「フェーズ」。新型インフルエンザの拡大を受けて、二つの用語がにわかに注目を浴びている。今年の流行語大賞の候補に、という気の早い意見も

 世界保健機関は、六段階のフェーズをパンデミックの一つ手前の5に引き上げた。どこまで被害が広がっていくのか、カタカナ用語だと、より不安が増すような感じがする。なにしろ九十年前のスペイン風邪では、四千万人もの死者を出しているだけに恐怖が募る

 スポーツ大会が延期になるなど影響も広がる一方だ。永田町では「解散・総選挙どころではない」との声も出始めた。折しもゴールデンウイークの最中である。人込みは避けたいが、現時点で過度に恐れる必要もないだろう

 物理学者で随筆家、寺田寅彦の防災格言がある。「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい」。正しく恐れる冷静さが大切だ。予防のためには、手洗い、うがい、マスクの着用といった当たり前の対策を心掛けたい

 とはいっても、街中すべてがマスク姿ではぞっとする。いつでもできるように持参して行楽地などに出かける、というのはどうだろう。「備えよ、常に」も防災格言である。

 天風録 中国新聞 2009年5月2日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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